ご挨拶

共同代表

潮谷 義子

スペシャルオリンピックス日本
・熊本 理事長前熊本県知事 

柏女 霊峰

淑徳大学総合福祉学部
教授

相澤 仁

大分大学福祉健康科学部
教授

 平成28年の児童福祉法改正において、我が国の社会的養護においても、里親委託をはじめとする「家庭養護」が原則とされ、さらに子どもたちのパーマネンシ-保障という観点から特別養子縁組を推進する方向も明確に打ち出されました。

 家庭養護を現場で実際に推進するためには、里親、ファミリーホーム、施設、児童相談所、民間養子縁組あっせん機関、フォスタリング機関、学会、行政、メディアなどの様々な関係者相互のネットワークを構築・強化するとともに、それぞれの現場で関係者が共通認識の下、密接に協力して具体的な対策に取り組むことが必要となります。また、今後は、障害児施策や子育て支援施策、母子保健施策、学校教育等の関連分野との連携と協働も、ますます重要性を増してきます。

 このような認識のもとで開催してきたFLECフォーラムも、今回で第4回になります。

 来年(令和4年)は、児童福祉法改正が予定されており、現在、厚生労働省の社会保障審議会児童部会社会的養育専門委員会では、改正に向けた議論が進められています。

 私たち全国家庭養護推進ネットワークとしては、今回の見直しの検討が、地域全体で支えられた家庭での養育を、より多くの子どもたちに保障することにつながることを切に願ってやみません。

 そこで今回は、「児童福祉法改正と今後の社会的養護の展望」をメインシンポジウムのテーマとして取り上げることにしました。社会的養育専門委員会報告と児童福祉法改正案に盛り込まれつつある諸論点について幅広く取り上げ、子どもの権利を中心に置いた徹底討論を行いたいと思います。

 特別講演では、「社会的養護における心理職の役割」に焦点をあて、パネルディスカッションでは、「家庭養護推進・里親支援の先進事例」、「特別養子縁組における子どもの出自の取り扱いをめぐって」をテーマにしたいと思います。

 クロージングのシンポジウムでは、他分野との連携という大きなテーマの一環として、「女性支援・母子保健と社会的養護の連携と協働」について議論します。

 また、昨年度に引き続き今回もプレセッションを「フォスタリング機関評価を含めた社会的養護全体の評価について考える」をテーマとして行います。

 このネットワークとフォーラムが、わが国のすべての子どもたちの未来を切り拓く一助となることを切に願っております。